無垢、禁止ー。

停まった電車の中から、何気なくホームを眺めていた。
視界に入って来たのは、母親と一緒に歩く、足もとのおぼつかない幼児。上下つなぎの白い服を着て(カバーオールっていうの?)、あったかそうな生成の、シンプルな帽子を被っている。
「ぬいぐるみみたいだな…」
暢気なことを考えていたら、坊やと目が合ってしまった。仕方がないので微笑してみる。すると坊や、何を思ったか、にっこり笑って小さな手を振りだした。なんとも無垢な顔で。

…うへぇ、反則。吹き出しそうになりながら、つい手を振り返してしまった。…あ~ぁ、子供嫌いなのに。

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