「本」タグアーカイブ

HAPPY NEW YEAR 2023

2023年賀

しぶとく生きております。
家族全員ばっちりフルワクチンで未感染継続中。無症状感染の可能性も無いわけではないにしろ、ひとまずなかなか良い成績ではないかと。健康、大事。QoL 大事。COVID-19 怖い。
引き続きこの災禍からは逃げ切るべく、できる範囲で感染対策を続ける所存。……逃げ切れるといいなぁ……。


長年同居している亀たちが 4月にアライグマに襲われるという大事件が起こり、家の中に引っ越したり、それに伴い飼育環境をいろいろ試行錯誤したりして、まったく大変な年であった事よ。

亀は、大怪我はしたものの元気になりました。大きい方は前足の爪を数本、小さい方は足を 2本失ったものの、腕の良い獣医さんに診てもらえたことと驚異的な生命力もあって、秋の終わり頃には冬眠可能のお墨付きをいただけるまでに快復。逞しい事この上なし。
とはいえ怪我の快復のために真夏以外はヒーターを入れて過ごしてきたので、ひとまず今年は冬眠しないで冬を越してみることに。我が家に来て 30年以上、冬眠しなかった年は無い筈なので、亀たちにとっても初めての経験になる筈。日々様子を見ています。
(ちなみに仇はとった。多くは語るまい……)

亀を診られる獣医さんというのは貴重なのだと、長年亀と一緒に暮らしていながら初めて知った。爬虫類は獣医師免許を取る上で必須科目ではないのだそうで。そうだったのか!私にとっては亀はあまりに身近で当たり前にそこにいる存在だったので、想像もしなかった。世の中知らないことだらけ。今回お世話になったのはとても面倒見の良い名医のようなので、巡り会えて良かった。ありがたや。
そしてうちの子たち、丈夫。動物のお医者さんとのご縁は今まで皆無だった。願わくば、天寿を全うするまで無縁なまま過ごさせてやりたかった。病院帰りの亀の様子を見ていると、やっぱり嫌そうだし。慎重派だからイレギュラーなことがあるとすぐパニクっちゃうんだよね。分かるよ。

今でも思うのは、どうすれば被害を防げたか。
もちろん水槽に蓋なり金網なりをきっちり固定しておけば良かった。乗せておく、ではなくきっちり固定。重しなんぞ奴らの前には子供騙し同然なので、括り付けるべし。外飼いならおそらくそれが唯一にして最大の防御なのだろうと思う。
でもそれを突破された時、人間に出来ることはあっただろうか。狂犬病やら回虫やらマダニやらいろいろ、人間にとっても命に関わる感染症のキャリアである可能性が(かなりの確率で)ある野生動物に対して、接触を避けつつ(鳥獣保護法やら諸々の法令にも違反しない範囲で)、家族の亀を守るために人間が出来ることって、あったのだろうか。未だに答えが出ない。
……というか、やっぱり何もできなかったのだろうとは思うのだけど、認めたくない。何かないのか、追っ払う術は!?あいつら怖すぎるよ?!他所んちの家族喰い荒らしに来る知らないおっさん(ホントは多分子育て中のママ及びその子供)、て普通に怖いわ!話が通じない感じ濃厚じゃん!
……ホントに、油断した飼い主が全面的に悪かった。一旦餌場として認識されてしまったら、鉄壁のガード以外に有効な対策は多分無い。

ちなみに事件以来、いつも散歩していた庭を亀が怖がるようになってしまったので(臭ったのかも…)、一度襲撃を受けた個体は、たとえ金網や蓋をきっちり固定してあったとしても夜間に外にいるのはかなりストレスになるだろうと思う。うちの子たちはデカ過ぎて、家の中では狭くて狭くてそれはそれでストレスだろうとも思うのだけど。ゔ~ん……悩ましい……。

ひとまずそんな感じで亀たちの状況は今落ち着いています。先を失った前脚も顔をゴシゴシしたり足場に掛けたりとそれなりに使いこなしているし、大怪我療養中の高齢亀にも関わらず暑くなった頃には卵産んでたし、亀は逞しく生きている。
……卵、いつまで産むんでしょうね……?獣医さんには高齢者扱いされるけど……?

……あと改めてちょこっと疑問なんだが、基本的にどこ触っても怒るのに、顎下と前足裏だけは撫でると猫みたいに目を細めるのナンデ?気持ちいいのか観念しちゃってるのか何なのか。水に潜って寝てるなーと思って眺めていると急にハッとした顔で目を開けて慌てたようにキョロキョロしたりもするし、亀も悪夢を見たりするんだろうか。謎多き生き物よ。

亀の寝顔やあくび顔、時々聞こえる鼻息に、しみじみとした幸せを感じる今日この頃。亀の鼻息ってのは、幸せの音色なんですな。もちろんちゃぷちゃぷ泳いでシューシュー荒い息をしてまたちゃぷちゃぷ泳いでたりもする。エクササイズ。狭い水槽で申し訳ないが、外気温が上がるまではとりあえずこの環境で辛抱してくれ。亀の鼻息で水槽の壁が曇っているうちは、まだ寒い。


11月に、仙台に行ってきた。東日本大震災の後に行ったのが最後なので、10年ぶりくらいか。
気になっていたお店はありがたいことに割と生き残っていて、久しぶりの味に舌鼓を打ってきた。初めて行くお店も、たまたま入ったのだけどとても美味しくて、帰ってからしっかり真似した。全く再現できなかったけど。あぁ、楽しかったなぁ……。

昼は晴れていればさほど寒くはなかったのだけど、日が暮れるのが東京と比べて体感 1時間くらい早くて(実際の差は 20分もない筈)、風がめちゃくちゃ冷たくて、あぁ、仙台ってこうだった!と懐かしく思うも、やっぱり寒くてコートのライナーを取りに、夕飯を食べに行く前に一旦ホテルに戻ったりするなど。わはは、これが仙台よ。寒さも風の冷たさも楽しかった。

前回行った時はまだ地下鉄東西線が開通していなかったので、今回初めて乗ってきた。なんでも推進力にリニアモーターを使っているとかで、どんなもんかしらと。ま、にわか知識のド素人なので従来の電車との違いはよく分からなかったのだけど。
でもパッと見すぐ分かる違いが足元にあった。車両とホームの隙間がほとんど無い!すごーい。ホームと車両の床との高低差も無いし、隙間も無いし、乗り降り安心。ホームが真っ直ぐなわけでもないのに。今どきの設計の電車ってみんなこうなのかしら。
新しい路線だからなのかよく分からないが都営大江戸線を彷彿とさせる深さ(大江戸線ほどではない)で、トンネル通すの大変だったのかもなぁと思ったり。普段行かないところに行くといろいろ新鮮で面白い。

仙台市内はちょうど紅葉がきれいで、昼間街中をうろうろ散歩するにはとても気持ちの良い気候だった。また、そのうち。


某国の横暴のせいでいろいろと想定外の困難が増えてしまっている現状、立地的に危なっかしいところにあるうちの国も、のほほんとしてはいられないんだなぁと、割と初めて実感した年でもあった。外交下手だと死活問題じゃない?(今更)


活字成分が足りないと思いつつも、なんとなく紙の本を読む頻度は激減した。でも電子書籍より紙の本の方が好きだなぁとやっぱり思う。紙の本が贅沢品になる未来は、もう少し先だと思っていたのだけど、案外早く来てしまったな……。紙が無いとは……いやはや。


何はともあれ、また編み物熱が再燃しそうな感じで、エンジン温めているところである。(編んでいるとは言ってない)

KnitPro の切り替え用ケーブルのラインナップに回転するタイプが加わったんだってよ!とワクワクしつつも、工作精度高くないからなぁ……通常ケーブルの倍近いお値段だしなぁ……と二の足を踏んでいたりとか。切り替え輪針使い始めてそう何年も経ってないけど、正直ケーブルのねじれはあんまり気になったことがないし。Tulip の Carry シリーズのケーブルはまさにスイベルタイプなのだけど、割ときっちり編みたい癖があるせいか糸の引っ掛かりが気になるデメリットの方が私にとっては若干大きいかなぁ……と思っていたりする。いずれにしても、いち早く試してくれる人たちのレビューは楽しみにしている。

結局細めの糸と細めの針でキメ細かい編み目をみっちりと量産する方が、太糸ざっくりであっという間に完成するより好きなんだなぁとは思う。模様編みよりメリヤス砂漠が好き。そしてかぎ針より棒針が好きっぽい。(かぎ針、手が攣りがち……)
故に、暗い色の糸は目が辛いので選びにくい。着るには良いんだけどな。そして針はメタル系が好き。太い針なら竹製も良いんだが、細い針は竹だと折りそうだしメタルの方が滑りが良いし。というところで Tulip の Knina Metal や addi の固定輪針をよく使うけど、感触としてはクロバーの軽金属製の方が好きかもしれない。だがあれはコードが短いタイプしか存在しない……というかむしろ今チェックしたらラインナップ減ってるような……?

ウールも何もかも値上がりしてるけど、今年は大物編みたいな。

あけまして。

2021年賀
生きていますよ、と。

幸い身近な人々は今の所まだ誰も新型コロナウイルスの餌食にならずに健やかに暮らせている。もとより Stay Home は望むところだバッチコイな性格なので、出不精に磨きがかかってますますレアキャラと化している今日この頃。近所では、業種によっては尋常ではない数のお店が閉店していっているので、外出の度に非常事態を実感する。コロナ禍の終息まで、生き延びなくては。


年末にオーブンレンジの調子が悪くなって買い替えたので、近頃はそれを慣らしがてらちょいちょいお菓子を焼いている。が、基本ものぐさ太郎なので混ぜて焼くだけ系のパウンドケーキがやはり好き。それも全部自家消費なので、またこれ食べるの?え゛ぇ~……みたいなことになりがち。

温め直すコツを見かけたのでやってみたら結構面白かったので、冷凍保存を考え始めている昨今。ちょっと忘れてもカビる心配がないし、小腹が空いたらちゃちゃっと温め直せば焼き立てに近いしっとりふわふわパウンドケーキが食べられる。良い。幸せ。
レンチンとトーストの合わせ技、加熱方法が違うが故の仕上がりの差がうまく活かされて、とても良い。

問題は砂糖の量だけ。エグい量入ってる。これでも普通の量から 2~3割減らしてはいるんだけど。減らしすぎるとパサつきがちだったりするので、そういうのはヨーグルトでカバーしたりして、なんとなくテキトーなところに落とし所を見つけることにしている。人様のレシピも勝手に改変して自分仕様に。大体薄味が好き。

最近のレシピ本って、作る人が自分なりのアレンジをしやすいように書いてあるんだよね。とてもとてもありがたい。昔はこういうの無かったな~と思いながら、チラ裏にテキトーに書き写してじゃんじゃんメモを書き込んでいくスタイル。汚すぎて人様には見せられないし、何なら自分でも何書いてあるか分からなくなること多し。作った時の記憶が鮮明なうちに清書するのが吉。


重いだのうるさいだの言いながら騙し騙し使ってきたノート PC ももう限界かなということで、ようやく夏に、3年ぶりにデスクトップ機をリニューアルした。おかえり、そしてただいま、デスクトップ。これが Ryzen デビューで、おそらく人生初の、Intel ではない CPU。自作機って、コスパ良いなー。爆速(当社比)になっていろいろ捗る。


コロナ禍で図書館に行く頻度も減った結果、最近あんまり本読んでない。退屈もしていないがなんとなく活字成分が足りていない気がするので、今まで読んだことのない作家さんの作品を中心に、ちょっと新しいシリーズでも読んでみるかな。

年に一度の生存報告

2019年賀
更新したつもりが忘れていた年賀画像を今年も後半に突入して大分経ってからしれっと公開したりするあんぽんたんです。お久しぶりでございます。とりあえず生きています。

わざわざここに毎年置いていくのは、自分の為の備忘録も兼ねているから。並べて眺めると色被ってるなーとかこの時期はこれにハマっていたんだなーとか、それなりに楽しめます。
今年は時間切れで試作のイノシシをそのまま採用、なので編み目が若干ガタガタしていたり余計な毛がちょろっと出ているのが写り込んだりしています。編み直すと毛羽立つの。

結局公開していないボールペンその他の記事は、もういいかなぁ。時間が経つと商品も変わるしな。

今年は十二国記の続きが刊行予定ということで、とてもとても楽しみ。あとは魔女のヒトも首を長ぁ~くして待っているのだが、まだかなー。

睦月の便り

2018年賀
晦日正月に、ひっそりと浮上してまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか……

昨年初夏から書きかけの記事が、とうとう未公開のまま年を越してしまったのでした。未公開かつ未完成の記事は、自分用のメモとして、やはりまとめておくべきかも。年度が変わる頃までには、公開する心づもりでおります。

昨年は、なんだかいろいろ急な出来事の多い年でした。

一番衝撃を受けたのが、PC が壊れたこと。突然の別れでした。大変だった……。それ以来、とりあえずサブだったノートをメインに昇格してお茶を濁しています。いろいろと、非力です。が、致し方なし。当分このままいきます。

ひとつ発見したのは、私にとって PC はディスプレイの良し悪しがとても重要、ということ。このノートのディスプレイは眼が疲れるので見たくない……というわけで、ずっとメインで使っていたディスプレイに繋いで使っています。ノートなのに、ディスプレイやらキーボードやら外付けHDD やらのケーブルで繋がって、現在機動性無し。ノートなのに。でもまぁ、ウルトラブックやタブレットではなくノートなので、まぁ……いっか。

相変わらず、ファンタジーは以前より多めに読んでいます。そして、図書館の魔女の新作、まだかなー。楽しみだな―。

あけまして。

相変わらずですが、とりあえず、生きています。

年賀2017

2016年は 2回「も」更新したのだなぁ。

なんだか本をよく読んだ年だったようで、しかも国産ファンタジーが自分の中でブームのようになっている現在。守り人シリーズも良いし、文庫版が発売されたのを機に読み返して改めて良いなぁと思ったのが『図書館の魔女』のシリーズ。これから何年も経たないうちにアニメ化や実写化の話が持ち上がるような気がする。

普段見慣れない言葉が沢山出てくるので初めは物語の世界に入り込むのが少し億劫な感覚があるのだけど、最終的には、しっかり作り込まれた世界観と個性豊かな登場人物たちにハートをがっちり鷲掴みにされていた。やはりいろんな立場のキャラクターがいて各々の事情があって、それ故の葛藤やら策略やらがたんまり描かれている作品がとても好きだ。視点が変わると世界は違って見えるもの。続きがまだまだありそうな気配なので、とても楽しみだーーー。

編み物

作ってみたいものがあって、このところレース編みについて調べていた。編み方や使う道具、モチーフ等々、いろんな種類があるものだなぁ、と目を瞠る。組み合わせ、無限大!みたいなワクワク感。

レースも毛糸も編み物という点では同じことなので、Clover のサイトとか、手編みの基礎が載っているサイトなんかもつらつらと眺めていたら、全く季節外れではあるのだけどアフガン編みをしてみたくなった。一本の棒の両端がかぎ針になってるの、面白い!

メリヤス編みなら随分前にはまっていた時季があるのだけど、アフガン編みは可愛らしさが足りない気がして(偏見)まだ手を出していなかった。件のダブルフックアフガン針(という商品名らしい)は糸を2本使って編むらしく、組み合わせ次第では編み地にいろんな表情が生まれそう。メリヤスよりも織り地に近い見た目の編み目なので、レース糸のようなさらっとした質感の細めの糸を使えば、真夏でも普通に使えるものができそう。ニットといえど、真夏に活躍させることもできるのだな。ワクワク。なんか作りたい!

そしてひとつ、ショックなことが。
昨年(2009年)4月に、あの雄鶏社が潰れてしまっていた……!知らなかったよ……。ネットに繋がらない環境に隔離されていた上にあまりに忙しかったせいで、そんなこと全く知らなかった……ショック。随分お世話になりました。今日の私があるのは雄鶏社のおかげです…と言ってもあながち嘘ではない程に、ほんとにお世話になりました。残念です。

いろいろメモ

ミヒャエル・ゾーヴァのカレンダー、今年は Billboard で見つけた。ラストひとつをお買い上げ。税込 2000 円也。ほくほく。

ついでにもひとつミヒャエル・ゾーヴァつながりで、彼の関わった本がひと通り置いてある本屋を見つけた。吉祥寺 BOOKS ルーエ。普段文庫以外をあまり見ないので、縁がなかった。探せばあるものだ。

つい数日前に知ったこと。
万年筆のインクとして愛用しているセーラー万年筆のボトルインク Jentle Ink に、ついにリザーバがつくようになったらしい。あの底の浅いボトルはどうにかならないのか、というのがユーザーみんなの一致する見解だったわけだけど、ついに、ついにリニューアルされたか。やっと…!
……ただし高くなったけど。

そして気になることがもうひとつ。
リザーバがつくのは定番の黒、青、ブルーブラックの 3 色だけということなのだけど、他の色は廃番になるという話がある。本当だろうか?だとしたら、とても困るのだけど。インクの調色は、石丸氏におまかせあれ、ということなのか。…自分でやっちゃダメ?
季節・数量限定で 4 色ずつ発売していくらしいけど、せめて 3 原色だけは続けてもらいたいなぁ。安いのがあるうちに、買い込んでおいた方が良いだろか。

それから、先日銀座周辺をふらふら彷徨っている時に、築地本願寺にも行ってみた。トイレの明るさ、キレイさにも驚いたけど、個室のドアがスライド式なのには面食らった。竹を割ったような形のドアが半円を描くように丸くスライドするタイプで、回転ドアのように省スペース。そんなトイレ、見たことない。中で人が倒れてもドアが開かなくなる心配はあまりなさそう。何より、狭苦しくならないので出入りが楽ちん。素晴らしい。