ノートとインクと万年筆と、そしてボールペン(前編)

【写真】裏うつりしにくいノート 5冊組
最近ノートを買った。無印良品で。
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548076316152?searchno=13

これが、お財布にとても優しい価格なのに、紙質が素敵だった。表面がきめ細かく滑らかで、万年筆のインクも滲まず、裏抜けしない。そのせいか少し重量感がある気もする 1 が、持ち歩くわけではないのでとりあえず問題なし。
【写真】筆跡比較 表面
【写真】筆跡比較 裏面

罫線は程良い濃さ(薄さ?)で邪魔にならず、上下に無駄なスペースが無く、表紙も当然無地なので、天地も表裏もどう使おうとも違和感無し。自由度が高い。
【写真】表・裏表紙、中紙
……良い。


最近 Lecoule(レクル)を頂いたので、使ってみている。今までプラチナの金ペンをメインで使っていて、セーラーの万年筆は初めて。いわゆる鉄ペンなのだが、意外とカリカリしない。ブライヤーさんより線が細いので、6mm 罫のノートにはこちらの方が適任かもしれない。インクの色を楽しみたい時にはブライヤーさんの方が向いているし、目的に応じて使い分ける感じかな。

実は、比較のためにブライヤーさんにも同じ色のインクを入れようとして、今更ながら気付いた事がある。Jentle Ink のビンは、インクがなみなみと入っている時以外は液面が首軸まで届かないのだが、付属のリザーバも、ハート穴までしか浸からない設計になっているようだ。今まで混色用にシリンジで吸い上げてばかりで、直接吸入したことが無かったので気付かなかった。セーラーの万年筆はそれでも吸入できるらしいので、この辺りが専用品らしい仕様と言えるのかな。ものによるかもしれないが、レクルさんは首軸まで浸からないと吸入出来なかった。実際はリザーバ使っても液面の高さはギリギリで、うまくやらないと入らないようだ。ブライヤーさんは大型だし、仕方ないか。
この染料系のシリーズのインクは他社のペンに入れてもトラブルが起き難いので、いろいろと使いやすいように浅くない瓶に変更した方が良いんじゃないかなぁ、と常々思っているのだけれども。変更する気は全く無さそうなセーラーさん。とか言っていたらリニューアルされた。良かった良かった。

しばらく使っていて思ったのだが、レクルさん、インク減らない。中細字だからなのか、キャップがネジ込み式だからか、よく分からないけど兎に角インクの減りがとても遅い。

……いや……むしろブライヤーさんがインク喰い過ぎなのだろうか……?
ブライヤーさん(スリップシール機構が世に出る前の製品)のキャップは嵌合式(ゲルインクのペンでよく見かける、カチッとはめ込むタイプ)で、気密性がイマイチなのかペン先が乾きがち。というか書き出しはインクが出ない事が多いし、毎日書いていても 1週間も経てば色が濃くなり、確かにインクが濃縮している感じはする。……あれ?これって普通じゃないのか……ブライヤーさん中字だからインクがあっという間に無くなるのかと……思って……あれれ?まさかすごい勢いで蒸発してたの?

レクルさんはキャップ外してしばらく考え込んでいても書き出しスムーズです。今のところ。


書いていたら意外と長くなってしまったので、分割することにしよう。うん、そうしよう。続きはまた後日。


  1. ちなみに量ってみたら 1 冊当たり 90g 前後だった。手持ちのノートで、同じ A5 サイズかつ中紙 30 枚のものは 80g 前後だったが、それはそこそこ裏抜けする。(同じく 5 冊パックで MUJI の倍くらいの値段だった……) 

コメントを残す