亀の飼育用品の話

※2024年5月9日水温計とヒーターについて追記

チビっ子の頃から 30年以上もずっと外飼いだった亀たちが家の中に引っ越してくるに当たって、新たに用意したものがいくつかある。我が家の亀たちは巨大なので、市販のカメグッズは全く使えるサイズではなく、程良いものはと調べてもあまり情報がなくて結構苦労したので、ここに記録しておく。

……とはいえまだ試行錯誤の途上で答えの出ないものも多いので、現時点で良かった物とイマイチだった物の良いところ悪いところなどを記録しておくことにする。

ちなみに亀たちは 2匹いて、先日の記事に書いた通りである。

目次

新たに用意した物たち

水槽

今まで長辺 75cm くらいのプラスチック製の衣装ケースに同居していたのだが、ガラスの水槽は 90cm 規格のものにした。それより大きいと置く場所がない上に床の強度も心配で、それより小さいものは 60cm 以下になってしまうので論外だろうという判断。
(しかし水槽って、60cm 規格を境にかなり扱いに差があるのね。モデル数も価格も……。その辺りを鑑みるに、一般の民家に 60cm より大きい水槽を置くのはやはり一般的ではないんだろうなぁと思った。120cm とかになるともう店舗用とか業務用っぽい。)

幸い入居するのは亀なので水深は浅めで良く、水が少ない分、魚ほどの重量にはならない。ただし魚より 1匹の体重が重いので、ガラスの厚みは気になった。硬い甲羅あるし。たまにガラスにぶつかるゴンッ……て音が聞こえる。ガラスが厚いとそれだけ水槽自体も重くなるので、水槽選びはホントに悩んだ。

コトブキ工芸 レグラスフラット F-900L-LOW

選んだのは、コトブキ工芸 レグラスフラット F-900L-LOW 。ガラスの厚みはあるけど高さが 36cm と低めなタイプ。今は公式サイトから情報が消えているので、おそらく廃番になってしまったのだろう。ガラス厚 8mm で、水槽自体の重量は 30kg ほど。水槽の下に敷く黒いウレタンマットも、水槽のガラス蓋も、フタ受けも、全部付属している。

この水槽、ホントに良かった。他の水槽は知らないので比較できないけど、フレームがないので亀の顔はよく見える。可愛い。光が床に反射してお腹もお尻も足の裏も、全部まるっとよく見える。可愛い。ガラスを通して見る景色にあまり違和感がないので、ガラスの厚みが均一なんだと思う。亀可愛い。

でもうちの亀たちには狭いとは思う。分かってはいるがスペースがなくてこれが限界……スマン亀たちよ……。

水槽台

水槽は床に直置きする訳にいかないので、一応台を検討した。……が、90cm 水槽を置ける低め(高さ 30cm 未満)の台なんて、オーダーメイド以外なかった。そもそも巷の人々は 90cm なんて大きな水槽は家に置かないんだ……。だからいろいろ見て考えた。
60cm 以下の水槽なら、脚付きすのことか、メタルラックとか、自作の木製棚とか、いろいろ例があった。(写真や解説つきで見せびらかしている人たちありがとうございます……!良いところも悪いところもめちゃくちゃ参考になったので、今後もどうかそのスタイルで自慢しまくってください……!)

で結局、集成材の板と耐荷重約150kgという触れ込みのブロック材と、滑り止めシート、というところに今のところ落ち着いている。

実は初めは決めかねて、ほぼ天板だけを床に置いた上に水槽を乗せていたのだけど、水槽の水面と排水先との高低差がないと当然水換えがめちゃくちゃ大変なのでホントに良くない。(幸い床と庭では高低差があるので、この時は換水中は窓を開けっ放しにして排水を一旦庭に置いたバケツに溜めて、バケツ 1杯分ずつ下水の入り口までえっちらおっちら運んでいた……人力運搬辛い。)
あと床から少し距離をとらないと、人間が歩く時の振動や、多分冬の冷え込みの影響も大きいのではないかと思う。室内でも床に近い高さのエリアは、空気の流れの関係で冬場の温度変化が激しいという話も聞くし(出典不明だが実感としてその通りだと思う)。

天板

パイン材(ただし柔らかくて弱いかもしれないのがちょっと不安)の集成材に水に強い塗料で塗装して天板とした。木材の厚みは 18mm 。これより薄いとたわみが怖いかなーと思って、ホームセンターの棚にあった中で一番厚いものを選択。

塗料は水性で、乾燥後は多少水が零れたりしても大丈夫な塗膜ができるタイプをチョイス。アクリル絵の具の仲間みたいなやつ。こういうものを塗る時は(ペットにも安全と表記されていたとしても)亀のいないところで。魚や爬虫類は犬や猫に害のない成分でも致命的な場合があるので、怖い。色は亀が嫌がらなそうな深緑にしましたよっと。鮮やかな青とか白とか、亀が落ち着かない色というのもあるようなので保護色にしてみた。人間の目から見て、だけど。亀って紫外線見えるんだって?すごいねキミら。……でもよく考えたら、天板の上に黒いマット敷いてその上に水槽が乗っているので、亀からは深緑色はほぼ見えない。……なんだそっかー。

ブロック材

ホームセンターで発見した発泡ポリプロピレン製 Gブロック( https://premium.ipros.jp/ishiyamapack/product/detail/2000551937/ )というのが軽くて耐荷重約 150kg と頼もしかったので、天板の下にできる限り隙間ができないようにみっちり並べて使用。見た目はコンクリートブロックなのだが発泡樹脂なので軽くて、木製の足場よりも床へのダメージが少なそうだと判断。

後で調べたら色は 3種類あるらしい。とりあえず無難にダークグレーにした。ダーク?いやそんなにダークじゃないと思う。コンクリブロックよりは暗いかも、くらいの灰色。それこそ撮影で使うグレーカードくらいだと思う。

滑り止めシート

カーペットやラグマット、家具などの下に敷いて滑り止めとして使う、クッション性のあるシート。ハサミでカットできるタイプのものがホームセンターにあるので、適当なサイズにカットして、ブロックの上下をこのシートで挟むように 2枚使用。ちなみに水槽を乗せる時にズレないように、一応念の為ブロックと下のシートは両面テープで軽く固定しておいた。

最終的に、床の上に滑り止めシート、ブロック材、滑り止めシート、天板、ウレタンマット、水槽の順に乗っている。地震とかいろいろ怖いけど、平常時はひとまず水槽の重みで安定しているようだ。ウレタンマットや滑り止めシートは重みで少し凹むし、多少の揺れならズレない。どこまで耐えられるかは分からないけど。

水温計

何はともあれ水温を計らないことには始まらない。ガラス管のタイプは亀が噛み割ると危ないし、水槽の外から計るタイプは低水位では精度を出す為の条件に合わないかなと思ったので、センサーだけを水中に入れるタイプを選択。

テトラ デジタル水温計

表示部の周りの色違いで白( https://spectrumbrands.jp/products-aqua/heater/0192/ )と黒( https://spectrumbrands.jp/products-aqua/heater/0193/ )がある。とりあえず手に入りやすかったので買ってみた。

センサーが黒いので噛まれにくいかなと思ったけど、吸盤は黒くなかった。透明な吸盤は水中に留置して時間が経つと白濁していくのであった。とはいえ最初こそ気にしていたものの、そのうち気にしなくなってホッとした。ごくたまには噛もうとしてるっぽいけど。
吸盤は 1年未満で柔軟性が失われて吸着しにくくなってくるので、消耗品と思った方が良いみたい。水中に留置という条件は厳しい。

表示温度の正確さは些かビミョーだと思う。先に白を買って使っていたものの、なんとなく低く表示されているような気がして、後から黒を追加で買った。しばらくセンサーをほぼ同じところに設置して様子を見ていたのだが、いつもだいたい 4.5℃くらい差があって困惑。ヒーターで使っているサーモスタットの設定温度と近いのは追加で買った方。

というわけで試しにできるだけみぞれ状に近い状態にした氷水に 10分程浸けてみたところ、黒は 0℃付近、白は -4.4℃(!)の表示。ぅわぁ……水温設定上げすぎてたかもしれんスマン亀たち……。というわけで半月くらいかけて水温設定をじわじわ修正。

亀の様子を見ながらとりあえず「この水温計でこの数値なら快適らしい」を探りつつ来たものの、状況から推察するに白い方はだんだん壊れてきていたのやもしれぬ。個体差なのか壊れやすい機種なのか、それすらも分からぬ。1年未満で壊れるのはちょっと流石にナイのでは……。

そんなわけで、もうちょい信頼できる水温計をいつもふんわり探している。

※2024年5月9日追記:その後黒い方も表示が消えたり明らかに実際より低い数値を表示したりするようになった。電池に問題はなさそうだったので、電池フタの作りが甘いのかなと思って蓋と電池の間に紙切れをテキトーに挟んで電池をよく押し付けるようにしてみた。とりあえず正常に戻ったようだ。そのまま約半年経っても異常無し。白い方もこの方法で復活するかどうか、後でやってみる。

ドリテック 室内室外温度計 O-285IV ※2024年5月9日追記

https://dretec.co.jp/life_style/thermo_hygrometer/o-285/lang-ja
テトラの水温計がちょっと不安で、別のものをと思って追加したのがこれ。表示部周辺の気温と、コードの先にある防水センサーで検知した温度の 2つを両方表示するタイプ。最高・最低温度を記録するので、真冬の深夜明け方くらいの時間に室温・水温がどの程度まで下がっているか確認できて、大変便利。ペット用品ではないのだけど、公式に水槽にも使えることを謳っているので、メーカーの想定内の使い方ということで安心。電源が単4形乾電池1個なのもボタン電池より嬉しい。

初めに動作チェックも兼ねて室温に放置してみた時の数値はどちらのセンサーも概ね差はなかったものの、みぞれ状の氷水に防水センサーを漬けてみたところ 1℃ 付近を表示したので、若干高めに表示される個体かもねー、という感じ。仕様上の精度の範囲には収まっている。

防水センサーのコードが 3m と長いので、表示部を置く場所の自由度が高い。表示部は防水ではないのでテトラの水温計は念の為ビニール袋に入れているのだけど、ドリテックのこれは水槽の隣の棚に無造作に置いてある。水槽に遮光の為の布を掛けてある夜間でも、亀を起こさずに温度チェックができる。(足音と振動で気付いているとは思うけど。)

ヒーター

獣医さんのアドバイスに従って 26℃ くらいを目安に。ただ水槽のサイズが大きいのでヒーターの出力も大きめなものが必要で、温度固定タイプだとほぼ選択肢がなかった。真冬の深夜の数時間は室温 15℃ を確実に下回るだろうという事情も鑑みて、出力は水量に対して大きめを選択。しかし結果としては、買い直すことになった。

※2024年5月9日追記:2023年夏はチビがかつてないほど何度も卵を産んで大変そうだったので、秋冬は昨シーズンより設定温度を低めに変更して、22℃ を下回らない程度にしてみている。真夏ほどではないにしろ食欲はちゃんとあるし、今のところ問題はなさそう。こういう運用ができるのは温度設定可変のサーモスタットがあればこそ。

テトラ 26℃ミニヒーター200W カバー付

https://spectrumbrands.jp/products-aqua/heater/0322/
最初にとりあえず買ったのがこれ。サーモスタット一体型なのでコードは 1本だけだし、カバー付きでも水槽内に入れる部分は小さめで、ごちゃごちゃしなくて良いかも、という選択。

春と秋はこれで大丈夫そうに見えたものの、少し肌寒いかなぁという日は水温計の数値が 25℃ を下回っていたりして、亀がヒーターの下流で縮こまって寒そうにしているように見えた。後から考えると傷の快復途上だったせいもあるのかもしれないけど。そんなわけで、冬になる前に買い替えることに。

仕様上の精度は ±1.5℃ なので製品に問題は無い筈。こっちはサブとして一応保管中。
※このモデルはネット上のレビューを見る限りは割と評判悪いらしいのだけど、我が家の個体は今のところ問題無い。

※2024年5月9日追記:2023年の秋口から少しの間また使ってみていたものの、加熱時間が長くなるにつれて、ジー……とかシャー……とかピィー……みたいな(一定ではない)ノイズが大きくなっていくようで、気になった。亀自身が気にしている様子はなさそうだけど、人間は気になる。ヒーターに触れた水が沸騰する音という感じでもなくて(見た目にも気泡は出ていないし)、ACアダプタやPCでもよくあるコイル鳴きみたいな印象を受ける。加熱が止まるとノイズもスゥっと消える。

コトブキ工芸 セーフティヒートセットSP 220W

https://www.kotobuki-kogei.co.jp/product/?cid=77
買い直したのがこれ。温度設定はやはり可変の方が良かろうというのと、サーモ一体型よりヒーターを交換できるメリットを考えた。コードは増えるけど、ヒーターの出力が足りなかった場合にももう 1段階上の出力のものまでは使える、ということで。現在これを使用中。

ヒーター部分にカバーが無いので掃除が楽。稼働中に亀がヒーターに触っている時もあるのだけど、カバーが無いお陰で、脚を引っ込める時に爪が引っ掛かって慌てる、というようなアクシデントがない。もちろん火傷もしていない。水流との関連もあるだろうが、水がもやもやして見えることもあまりないように思う。220W とはいえあまり急激に温める感じではなく、温度変化は緩やかな印象。その分寒い日はちょっと温め方が弱いかな~という気もするけど、温度可変なので気持ち高めに設定したりして様子を見ている。現状だいたい 25℃ 台前半はちゃんと維持できている模様。

サーモスタットの温度設定はアナログなダイヤルタイプなのだけど、一旦高温側にしてから合わせるのと、逆に低温側にしてから合わせるのとでは、結果として設定される温度に差があるように思う。無段階でかつ重めなダイヤルなので、ぴったり合わせることはできない(手を離すとダイヤルがうにょん、と少し戻る)し、一度設定温度をいじったら、全く同じ設定には二度と戻せない感じ。まぁ、温度設定はそもそも大まかなもの、なのだろうとは思うけど。(そもそも精度が ±1℃ とかだし。)この辺の仕様はどこのメーカーのも似たようなものなのかな。ざっと見たところほとんどダイヤルだし。

ホントは細かく 0.5℃ くらいの間隔で設定したいのだけどメモリは 1℃ 毎なので、なんとなくふんわりそれっぽい感じに設定している。25.0℃ じゃ寒いけど 26.0℃ を超えると暑いって言うんだ亀たちが。(水温計の数値がおかしい可能性もあるけど。)

ちなみに買った時はヒーター管がブラック(というかグレー)だったのだけど、2022年秋からホワイトに変更されている模様。もし今新調したら亀に噛まれたりするのかしら……。
サーモスタットの温度センサーは黒い被膜で覆われているし、こっちはキスゴムも黒。キスゴムが効かなくなるまで約半年くらいと、ゴムの劣化が案外早いかも……。それでもセンサー部分が浮いてきたりはしていないのだけど。
ちなみにこっちの温度センサーもたまに噛まれそうになっている。これを気中に出しちゃったらキミら茹で亀になっちゃうんだからね……?(震え声)

フィルター

ヒーターを設置する都合上、水流を作りたいので、とりあえず投げ込み式のフィルターを設置した。

水作 タートルフィルター[PRO]L2

https://www.suisaku.com/product/turtle_breeding/269/
シャワーパイプなんかも付属しているけど、小亀じゃないのでとりあえず何もつけずダイレクトで平気だろうと、水中ヒーターに向けて吐水するように設置している。水槽内を撹拌して温度勾配を均すには十分なパワーがあると思う。水位が低くても使えて、しっかり水を循環させられるパワーがあって、無駄に大きな筐体ではなくて、黒い(白くない)、という点で満足。これ以上を求めるなら多分外部濾過になるだろう。

正直なところ、濾過機能はまぁ、気休めと思っている。水を濾過するよりインペラーを汚れから守るくらいのつもりで濾材を入れている。亀でもチビっ子なら濾過効果もあるんだろうが、うちの子たちは……なぁ。換水が一番効果的なことでしょう。小亀ちゃんたちより換水による水質の変化にも強そうだし。そして実際、食べカスやウ○コ発生時は割とニオイで分かるくらいには水が汚れて、放っておくといつまでもニオっている。

ちなみに、モーター音が亀にとってうるさいのではないかという心配は、杞憂だった模様。周りが静かな環境で水槽に近付けば人間には若干うるさく感じるんだが、当の亀はたまにフィルタに抱きついて寝ていたりする。

濾材も純正品は割と高価なので、変遷を経て、今のところは上部フィルター用の交換マット(シート状濾材)を半分に切って純正濾材のフレームに巻き付けて入れている。
コトブキ工芸 やわらかマット得用8枚入( https://www.kotobuki-kogei.co.jp/product/?cid=93 )※用では?と思ったがパッケージの表記も公式サイトの表記も用になっている。
汚れたら気兼ねなく交換できる、お財布に優しい価格。
ゼオライトも最初は入れていたものの、今は不織布濾材だけを 2つ入れていて、交換は 1つずつ交互に、という感じ。

フィルターの構造はシンプルでキスゴムもしっかり吸着するけど、お手入れの度にキスゴムが水槽の壁に取り残されたりするのはご愛嬌。大亀にグイグイ蹴られてもズレない吸着力。
構造がシンプル故に掃除もそれなりに簡単かも、というのは良いところ。

本体を分解する時は指のかかる溝があるわけではないので少し慣れが必要なところと、インペラーカバーを外す時に指を引っ掛ける突起(タブ)の寿命が割と短い印象で 1年経たずに折れてしまったところと、底に嵌っているプレフィルタースポンジの真ん中に何故か丸い切り込みが入っているせいで早々にちぎれて外れて流路に詰まったりするところは、もうちょっと何か良い解決策はないかなーと思ったりする。スポンジの切り込みはあれは何用なのだろう?元の位置に戻してテキトーなネットを濾材との間に挟んで止めている。お手入れの度に失くしそうな気がしてちょっと落ち着かない。

あとひとつだけ、本体ケース(水を吸い込む側のユニット)には亀の爪の先が入るくらいのスリットがあるのだが、爪が引っ掛かって引き出された濾材の繊維をたまに毟っている気配がある。誤嚥は困るので、とりあえず生ゴミ用のネットを適当なサイズにカットして被せてみたりしたのだが、モーター音が大きくなるような気がするのでイマイチかなと思って今はネットは外している。インペラーに負荷をかけすぎるのも良くないし。何か良い対策はないか模索中。

冷却用品

真夏はどうしても少し暑い時があるので、とりあえず人間用の扇風機を 1m くらい離れたところから水槽の方に向けて、24時間稼働させていた。実は、寿命が近いかなーという気配の扇風機があって、それを亀専用にすることにして、人間用を新調した。なので至って普通のリビング扇。もちろん日中はエアコンも併用。
水槽用のクーリングファンも市販されているのは知っているものの、とりあえず今のところは買わなくともなんとかなっている模様。

換水用ポンプホース

今のところ、水換えは基本的に毎日している。朝ごはんを食べたら水が汚れるので、そのまま庭に出すなり別荘(水槽より小さめのプラ容器)に退避させるなりして、掃除がてら換水。
逆に餌やりを別荘でやれば水槽の水はさほど汚れないのだろうが、うちの子たちは場所が変わると食べてくれなかった……まぁそうだよね、長年水槽で食べてるもんね。

とにかく水の消費量が多いのでカルキ抜きなど気にしている余裕はなく、水道水をそのまま入れている(もちろん給湯器で温度調整はする)。ここで使うのが、大量の水を効率的に移動させるためのポンプ。プラ舟と違ってガラス水槽は持ち上げたり傾けたりできないので、ポンプがないとなかなか厳しい。

灯油ポンプ

最初に試したのは安価で手軽だった灯油ポンプ。個体差もあるだろうが、ポンプとパイプの継ぎ目辺りがあっという間にヒビ割れて、終了。安物良くない。ホームセンターも 100均も全く同じ商品を置いていたりするけど、それを買うくらいなら、ちょっと高めでも作りの良いものを選んだ方が良いかも。

うちの場合は他にも難点があり、水槽のサイズに対して灯油ポンプでは小さすぎて排水チューブの長さが全然足りなかった。近い直径の別のテキトーなチューブを繋いでお茶を濁していたが、そんなわけで再購入は無し。

GEX おそうじラクラク クリーナーポンプ[小型水槽~60cm水槽向け]

https://product.gex-fp.co.jp/fish/?m=ProductListDetail&cid=357&id=1895
流石に水槽の水換え用に設計されているものなら大丈夫だろう、と専用品を購入。灯油ポンプの件があったので 100均は一応避けた。いろいろある中で一番入手しやすくお値段も手頃だったこれをとりあえず。細かい難点はあるものの、現役で使用中。同じものを 2つ買って、排水用とは別に給水用にも使っている。

排水用は、出口側を普通のホースに差し込んで、下水の入り口まで流路を延ばして使っている。ダイレクト排水。ただしホースは屋外にあるので、ホースの中に残っていたらしい水が記録的寒波の夜の冷え込みで凍って、翌朝排水できない時はあった。片付ける時に水溜まりを作らないように留意すべし。(この時は昼過ぎには解けた。)使用開始後半月ほどでチューブ内に藻が生えた。亀の飼育水は有機物たっぷり。
使用開始後約 1年でジャバラ部分が劣化したのか水漏れするようになり、買い直した。こっちは屋外保管なので、その環境も製品寿命に影響しているかもしれない。

給水用は、蛇口から一旦バケツに注いだ水をクリーナーポンプで水槽に流している。重いバケツを運ぶ必要もないし、給水し始めてから終わるまで水流を止めないので給湯器のお湯の温度変化も最低限だし、楽ちん。コンタミ防止のために給水専用としていて、こっちは数ヶ月経過しても藻が生えたりは一切なし。
給水用のホースを付けっぱなしにするのも換水の度に毎回付けたり外したりするのも現実的ではないと思ったので、現状この方法に落ち着いている。

難点として一番大きいなと思うのは、ジャバラ部分にどうしても水が残ること。チューブの柔軟性やら耐久性やらいろいろ考慮した上で総合的に都合が良かったのがジャバラ設計なんだろうなとは思うのだけど、水が残るとヌメったり腐ったりするわけで、気にはなる。排水用の方は亀の飼育水が内部に残るので、そりゃ藻も生えるよね、と。毎日使うからまぁいっかと思っているものの、換水の頻度が低かったら給水用に使うのはちょっと考えちゃうかも。
それから、吸込口のネット(スノコ)は外しているのだが、むしろパイプの先が拡がっている辺りをまるっと外したいなぁとは思う。パイプの先端が拡がっていない方が、最後まで吸えるのでは。逆に吸引力が強すぎて困ってしまうのだろうか。
吸込口がキスゴムで固定できるのはとても便利なのだが、キスゴムを外しやすくする為と思われる突起があっという間にポロッとちぎれてしまって、キスゴムを外すのに毎回割と苦労していたりする。なんとかならないものだろうか。
そして給水用のポンプにはコック欲しいなと思うことも度々ある。ただそういうタイプはほぼ見かけないので、需要があまりないということなのかもしれない。

スプラッシュガード的な壁

水飛沫や飼育水からの蒸気が壁に直接かからないようにしたり、夜の間遮光用に水槽の上に掛けている布地と水槽との間に隙間を作ったりする為に、水槽と壁の間にプラスチック段ボールの板を立てている。プラダンは軽くて割と扱いやすいので、ガラスのフタの代わりに水槽に乗せていたりもする。
(ちなみにガラスのフタは使用開始後あっという間に水槽内に落として割った奴がいる。亀がガラス片を食べたりしなくて良かったけど、そんなわけでガラスのフタは開け閉めが多い水槽には向かないと思った。やらかすと思ったんだよな……やっぱりやるよな……と家族で頷き合った。)

保温材

寒い時期に水温が下がるのを少しでも防ごうと、保温材としてプチプチ(正真正銘川上産業製のプチプチである)を水槽に巻いていたりする。水槽の底から水面の高さ辺りまでをぐるっとカバーするように巻き付けている。でも巻いていると亀の顔が見えないので、昼間だけはプチプチの縁を少し下げている。効果の程は……案外ある、というところか。

日光浴関連グッズについて

獣医さんによると、日光浴とか紫外線ランプとかはあんまり気にしなくても良いよ、とのことだったので、特に設置していない。水槽は直射日光は入らないものの庭が見える場所にあるし(文字通り庭を亀が眺めることができる向き)、外気温が高くなれば毎日のように庭で陽に当たるし、まぁ、大丈夫かなと。

その他お世話グッズ

ウ○コ拾い編

かなり苦労したのでアイテムが沢山並んでいるが、現状トングとスポイトが使用頻度高い。この 2つだけあれば大抵のものは拾える。

エコー金属 菜箸トング

あまりに巨大でスポイトで吸えない老齢カメのウ○コは、Seria にあった菜箸トング(先細のタイプ)でつまみ出すのが今のところベストソリューション(割と新鮮な場合)。

【写真】菜箸トング 全体像
菜箸トング 全体像

菜箸トングの先にはラジオペンチのように溝がある。もちろん精度は大したことないが、割と小回りが効いて使いやすい。※現役で活躍中なので汚っこい写真で失礼。
【写真】菜箸トングの先
菜箸トングの先

【写真】菜箸トング パッケージ 表面
菜箸トング パッケージ 表面

【写真】菜箸トング パッケージ 裏面
菜箸トング パッケージ 裏面

素材はナイロンなので必要とあらばサッと熱湯消毒くらいはできそうだし、長さは 28cm と程良い。
【写真】菜箸トング パッケージ裏面拡大
菜箸トング パッケージ裏面拡大

散らばる餌を顔の近くに寄せ集めたり、触らせてくれない垢マフラーをこっそりつまみ取ったりするのにも便利。

GEX おそうじラクラク クリーナースポイトロング

https://product.gex-fp.co.jp/fish/?m=ProductListDetail&cid=357&id=1291

【写真】GEX おそうじラクラク クリーナースポイトロング
GEX おそうじラクラク クリーナースポイトロング

スポイトは先が細過ぎて吸い取れず、先端に吸着させるようにして使うしかなかった(しかも水面付近でよく落とす)。
※先端の内径は 4mm くらい
【写真】スポイトの先
スポイトの先

ただし踏み荒らされたり飼育水に溶けてきてしまうとつまめないので、スポイトの方が良い場合もある。食べカスの掃除にも使える。

割り箸

短過ぎて手が水に浸かってしまうし、そもそも箸は水面付近の圧力変化に意外と対応し難かった。今は水槽内のキスゴムをちょこっと押さえたりするのに使っている。

魚用掬い網(フィッシュネット)

金魚みたいな小魚を掬うのによく使われる持ち手付きの網は、掬うまでは悪くないが、掬ったブツを捨てる時に若干苦労する。でも卵を水の中で産んだ時は、割らないように回収するのに網が大活躍。(割れると油まみれになるので掃除が大変……なので喰われる前に可及的速やかに回収。カメと人間とのタマゴ争奪戦……)

アク取り

アク取り用のすくい網はフチから網の中心に向かって丸く傾斜がついているので、フチを水槽の底にぴったり当てるのが難しくて、論外。お茶用の茶こしと違って網と持ち手の繋がる角度がまっすぐじゃないところが使いやすそうに見えたのだが……。
※使い古してボッコボコだが新品はきれいな丸底だった

【写真】アク取り網
アク取り網

今は水面に浮く亀の垢やら食べ残しの餌の欠片やらを掬い集めるのに使っている。(水面付近の汚れはスポイトではとても吸いにくいので。)掬い網と同じく、卵拾いにもまぁまぁ使える。ちょっと柄が短いけど。

お掃除編

亀水槽は汚れがかなりハイペースで溜まっていくので、こまめな掃除は不可欠。家の中に水槽があると臭いがこもりやすいし、外飼い時代よりも水槽内の物が増えたので、掃除の負担も増えた。

よくある普通の食器洗い用のスポンジは水槽内のあらゆるところを掃除するのに大活躍なのだけど、他に、フィルターの吐水パイプ内等々、スポンジでは無理な狭い場所は細長いブラシを活用している。汚れの蓄積や微生物繁殖を防ぐ観点からプラスチックパーツにはできるだけ傷をつけたくないので、ブラシの毛は硬すぎないタイプを選びたいところ。古歯ブラシの使える場所ならそれも良いのだけど、試験管洗い用のブラシのような形で小さくて、できれば表面が金属ではないものがあったら良いなぁと思う。

【イラスト】理想のブラシ
理想のブラシ

マイロード Nice idea! ポイントブラシ1型 3本入

【写真】ポイントブラシ1型
ポイントブラシ1型

Seria で見つけたポイントブラシはフィルターの吐水パイプに入る細さなので、パイプ奥のどん詰まりなどはこれで洗っている。毛足が 12mm あるかないかくらいで、あと 2~3mm 長ければさらに良いと思う。

3本セットになっているのも都合が良かった。色違いなので、亀用と人間の食器用で区別できてとても良い。

【写真】ポイントブラシ パッケージ 表面
ポイントブラシ パッケージ 表面

【写真】ポイントブラシ パッケージ 裏面
ポイントブラシ パッケージ 裏面

ストックを買おうと思ってつい数日前にお店に行ったのだが、なくなってしまっていてショックを受けている。

まめいた 注ぎ口・ストロー洗い 2本組

こちらも Seria で見つけたもので、細くて頼りないストロー洗いの方がちょうどフィルターのパイプ周りに使える感じだった。細さ頼りなさが逆に、当たりの柔らかさとして都合良し。金属の露出部分が少なめなところもとても良い。
※現役使用中なのでへニャっている

【写真】ストロー洗い
ストロー洗い

【写真】注ぎ口・ストロー洗い パッケージ 表面
注ぎ口・ストロー洗い パッケージ 表面

【写真】注ぎ口・ストロー洗い パッケージ 裏面
注ぎ口・ストロー洗い パッケージ 裏面

金属部分はステンレス。
【写真】注ぎ口・ストロー洗い パッケージ裏面拡大
注ぎ口・ストロー洗い パッケージ裏面拡大

その他小物編

吸盤(キスゴム)

ガラスの水槽内に細々とした物を固定するのに、吸盤を沢山使っている。でも使い始めて数ヶ月でだんだん硬くなってきて、吸盤としての仕事を放棄しだすのがなんとも残念……。その点では今のところどのメーカーのも大差ないので、水中に留置する、という条件が吸盤の素材にとって厳しいんだな、と思っている。可塑剤が物凄い勢いで溶け出してしまう、とか、何かそんな感じなのだろうか。そう考えると水中の生き物の健康が心配になるので、水槽用の製品を一応選ぶようにはしている。

水作 チューブピタッと( https://www.suisaku.com/product/aqua_goods/151/ )はヒーターやフィルターのコード類を束ねたり、チビ用の水深調整の為の上げ底を固定したりするのによく使う。ピタッと、という割にはピタッと固定される感触ではないのだけど、レイアウトをちょいちょい変更する時には便利だし、付属のバンドを外して結束バンドに替えればがっちり固定できる。新品でない限りは、荒ぶる大亀の押しに負けてズレたりはまぁまぁする。前述の通り劣化もするので、Lサイズを常備している。……Mサイズはないのかな……。

結束バンド

キスゴムと組み合わせて、ホームセンターや 100均などにある結束バンドを使ったりする。白いものはよく見かけるけど、黒いのも探せばある。これは水槽以外にもいろいろ、ホントにいろいろ使えるので、常備している。

ざっとこんなところだろうか。
また気付いたことがあれば追記の形で更新するかもしれない。

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