SHARP Zaurus PI-6000

※うちはサポセンじゃないよ

先日、とある事情で古い物が詰まった棚を漁っていたら、古い PDA(?)が出てきた。SHARP Zaurus PI-6000 。1990 年代だったか、ホントにかなり昔の製品。

何年も放置していたせいで表面は劣化して若干ベタついてるし、おまけに一緒に箱に入っていたビニール袋が貼り付いていた。ペリペリっと剥がしてみたら、無惨な縞模様がついてしまっている。可塑剤か何かが溶け出してできた模様なのだろう、拭いても落ちないし、酷い部分は模様どころか凹凸ができてしまっている。あ~ぁ、これじゃ万が一需要があっても人に譲るわけにいかんなぁ。残念。見た目キレイにしたかったら塗装するくらいしか手はないか。

PI-6000 表面 写真

ふと思いついて、電源を入れてみることにした。当然動作電池(単 4 形 x2)は抜いてあるので、手近にあった充電池を入れてみる。タッチパネル調整、液晶の濃度調整の後、メモリー保護用電池が消耗している旨のメッセージが出た。確認ボタンをタッチすると画面表示が消えて、それ以外の操作は一切できない。何年も動作電池抜いて放置してあった訳だから、メモリー保護用電池が生きている筈はないか。取説によると、動作電池が入っていれば約 8 年、入っていなければ約 3 ヶ月でメモリー保護用電池の寿命が尽きるそうな。

メモリー保護用電池は自分で交換できないのでメーカーに依頼しろ、と取説には書いてあるのだけど、本体裏面には怪しいパネルとネジ穴が。どうせ今となっては無用の長物、壊れたとて知るものか、と開けてみると……何のことはない、そこには予想と寸分違わぬ様子でメモリー保護用電池が収まっている。これを交換するだけ……だよなぁ?自分で…交換…できない……?ホントかよ。

PI-6000 裏面 写真
PI-6000 メモリー保護用電池 写真

電池は手前の凹みに棒か何かを差し込んで、テコの原理で外す構造。凹みの反対側に電池の一部が引っかかるようになっている。

探してみたら、型番は違うものの直径が同じボタン電池(コイン電池)を発見した。PI-6000 のメモリー保護用電池は CR2025 、あったのは CR2032 。どちらも 3V で、どうやら違いは容量と厚み(型番の下 2 桁)だけらしい。指定よりちょっとだけ厚みがあるけど、試しに入れてみた。ギリ入った。

起動してひと通りいじってみたけど、どうやら動作は全く問題ない。電卓とか、手書きメモくらいなら今でも使えるかなー。存在すらすっかり忘れていた辞書も、簡易的な用途なら使えるかも。国語、漢和、英和、和英の 4 種類。……でも要らないなぁ……(苦笑)結局再び電池を抜いてお蔵入り。

いじっていて、タッチペンでの操作って面白いな、と思った。やっぱり小型の画面だったら、キーで操作するよりもペンで直接画面を触った方が直感的に操作できるんだなぁ。某モバイルゲーム端末を連想する。そして、なんだか物欲が刺激される。こういうガジェットは、童心に返るわー。楽しいなぁ。

SHARP Zaurus PI-6000」への4件のフィードバック

  1. 住所録等のデータは消えないのでしょうか?
    辞書・住所録として時々使っていましたが、単四の電池交換のサインは出ていたのですが、忙しさにかまけて今となったら急に動かなくなった・・・・・・
    単四電池を交換したら 「本体が初期化されていないか、またはデータが異常です」のコメントが出た
    住所録が消えたら困るので

    1. 動作電池(単4の方です)が消耗したまま放置するとメモリー保護用電池(コイン形の方)の消耗が早くなり、それが空になるとデータは消える、と取扱説明書に記載があります。入門編の後ろの方です。
      データのバックアップがあれば良いのですが、もし無ければ、残念ながらデータの復旧はできないと思われます。

    1. Zaurus PI-6000 のメモリー保護用電池 CR2025 なら普通に電器店や家電量販店、ホームセンターなどで良いのでは。近頃はコンビニや 100均にもあるらしいし悩むことはないかと。

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