あけまして。

2021年賀
生きていますよ、と。

幸い身近な人々は今の所まだ誰も新型コロナウイルスの餌食にならずに健やかに暮らせている。もとより Stay Home は望むところだバッチコイな性格なので、出不精に磨きがかかってますますレアキャラと化している今日この頃。近所では、業種によっては尋常ではない数のお店が閉店していっているので、外出の度に非常事態を実感する。コロナ禍の終息まで、生き延びなくては。


年末にオーブンレンジの調子が悪くなって買い替えたので、近頃はそれを慣らしがてらちょいちょいお菓子を焼いている。が、基本ものぐさ太郎なので混ぜて焼くだけ系のパウンドケーキがやはり好き。それも全部自家消費なので、またこれ食べるの?え゛ぇ~……みたいなことになりがち。

温め直すコツを見かけたのでやってみたら結構面白かったので、冷凍保存を考え始めている昨今。ちょっと忘れてもカビる心配がないし、小腹が空いたらちゃちゃっと温め直せば焼き立てに近いしっとりふわふわパウンドケーキが食べられる。良い。幸せ。
レンチンとトーストの合わせ技、加熱方法が違うが故の仕上がりの差がうまく活かされて、とても良い。

問題は砂糖の量だけ。エグい量入ってる。これでも普通の量から 2~3割減らしてはいるんだけど。減らしすぎるとパサつきがちだったりするので、そういうのはヨーグルトでカバーしたりして、なんとなくテキトーなところに落とし所を見つけることにしている。人様のレシピも勝手に改変して自分仕様に。大体薄味が好き。

最近のレシピ本って、作る人が自分なりのアレンジをしやすいように書いてあるんだよね。とてもとてもありがたい。昔はこういうの無かったな~と思いながら、チラ裏にテキトーに書き写してじゃんじゃんメモを書き込んでいくスタイル。汚すぎて人様には見せられないし、何なら自分でも何書いてあるか分からなくなること多し。作った時の記憶が鮮明なうちに清書するのが吉。


重いだのうるさいだの言いながら騙し騙し使ってきたノート PC ももう限界かなということで、ようやく夏に、3年ぶりにデスクトップ機をリニューアルした。おかえり、そしてただいま、デスクトップ。これが Ryzen デビューで、おそらく人生初の、Intel ではない CPU。自作機って、コスパ良いなー。爆速(当社比)になっていろいろ捗る。


コロナ禍で図書館に行く頻度も減った結果、最近あんまり本読んでない。退屈もしていないがなんとなく活字成分が足りていない気がするので、今まで読んだことのない作家さんの作品を中心に、ちょっと新しいシリーズでも読んでみるかな。

HAPPY NEW YEAR のこと。

生きてます。今日もしぶとく生きていますよ。

というわけで、あけましておめでとうございます。
年賀2020
実際のハガキでは、稲穂とネズミは金色にしてやったぜ。ZEBRA のマッキーペイントマーカー、書いている時はそれなりに溶剤臭いけど、仕上がりがキラッキラ。巷の噂ではまるで箔押しとの評判だったのだが、確かにそれに近い豪華な金色であった。梨地の金。ただしその上から書き込みはできなかったので、目とか耳とか、頑張って塗り残した。油性ペンの黒でも書けないパターンがあるんだな、とひとつ勉強になった。(書けるけど、吸い込まれるように色が消える。金色顔料の下に色が染み込んでしまってイマイチはっきりとした発色にならない。)

筆ペンと、水筆ペン的なもの

世の中に数多ある文房具や画材の類の中で、近頃筆ペンが気になっている。きっかけは金色の画材だったりするのだがそれはまた後日書くことにして、今日は筆ペンと水筆についての備忘録。
※公式にアナウンスされていること以外は全て自己責任。一応念の為。

経緯

家にあった筆ペンが、インク漏れで残念なことになっていた。新たに 2 本も買ってあったし、よく見たら穂先に変な癖がついていたので、これはもう要らないだろうということで、興味本位で分解してみた。あわよくば水筆として再利用できたら良いなという期待も込めて。(ちなみにインク漏れは多分長いこと放ったらかしたせいであって、ペンの品質に問題はないと思う。)

分解したのはぺんてる筆の薄墨タイプ。※2022年10月4日リンク更新
https://www.pentel.co.jp/products/brush/pentelfude_usuzumi/
不祝儀用にしか使っていなかった。

これとは別に、水筆を使ってみようと思ってひとまず買ってあったのが、呉竹フィス水筆ぺんの中筆タイプ。
https://item.kuretake.co.jp/kuretake-web/DispDetail.do?volumeName=00002&itemID=t000100035727
使ってみて、穂先に供給される水分量の調整が難しいなと思っていたところ。絵手紙や顔彩のための商品のせいか、思ったより水がじゃぶじゃぶ出てくる感じで、使いこなすまでにはもうちょっとかかりそう。
(ちなみにちなみに、顔彩耽美スターリーカラーズは良い。粒子の細かい輝きが上品で美しい。)

筆ペンの洗浄

染料インクの製品なのでまずは流水でざっと水洗いしてみたら、漏れたインクはほとんど落ちてキレイになった。もっと頑固かと思って覚悟していたので、若干拍子抜け。さすが染料インク。透明軸のシールに染みたインクは落ちないので、そこはシールごと剥がした。「逆ネジですよ~(※意訳)」と書いてあるのだが、シールを剥がせば透明軸の外からネジ山が見えるしひとまず問題は無さそう。
(ちなみにサクラクレパスの水筆 1 も逆ネジらしく、ぺんてるの筆ペンと互換性があるという情報を見たことがある。)

さらに、穂先についた変な癖はお湯に浸けて改善。公式には 70℃ が良いという情報あり。
https://twitter.com/pentel_pepe/status/1069822692486856704
http://pentel.blog.jp/archives/17030200.html
(ちなみにブログ記事の方は他にもいろいろと情報満載で涎が出そうな内容、かつこの備忘録の存在意義が無くなるくらい構造についての解説も充実している……)
うっかり写真を撮る前にお湯に浸けてしまったので、比較写真は無し。無念。

筆ペンの分解

本来はキャップ、透明軸(穂先を含む)、インクカートリッジの 3 パーツに分かれるだけで、カートリッジを交換することでインクを補充するタイプのペンだが、今回はカートリッジをさらにバラバラに分解してみた。
【写真】ぺんてる筆ペン分解の図
インクカートリッジの口に嵌っている黒いパーツは素手では外れないので、カッター等を使って慎重に。というわけで外すのが面倒だしどうしても傷は付くので、水筆としてのリユースはイマイチかなぁ。(ただし頑張れば水は入る。ちなみに、試しにこのパーツ無しで薄紫色のボディを直接透明軸にねじ込んでみたところ、案の定水漏れした。黒いパーツ大事。※追記:代わりにOリングを入れると水漏れはしないが、つゆだく仕様になってしまうのでそれはそれでイマイチ。素直に水筆を買ひたまへ。 ※さらに追記:透明軸の部分を分解して細工してみたら割と良い感じになった。

水筆とは明らかに違うのが、カートリッジ内に仕込まれている 2 本のパイプ。これがインクフローを程好く調整するのに寄与しているっぽい。こちらはなくても、水筆としては使える。
パイプがあった方がフローが渋めになるので、例えば万年筆用のインクを入れてオリジナルカラー筆ペンに改造したいという向きには、パイプはある方が良いのかも。繊細にできているんだなぁ、筆ペンって。

黒いパーツとパイプの接続部分には、空気とインクが通ると思しき小さい穴が。
【写真】接続部分(上左)とパイプ後端(上右)
↑接続部分(上左)とパイプ後端(上右)
【写真】黒いパーツ 透明軸側(右上)とカートリッジ側(右下)
↑黒いパーツ 透明軸側(右上)とカートリッジ側(右下)
黒いパーツには、写真のように白いパーツが嵌っている。動きはしても外れなかったので、構造はしかとは分からず。

水筆ぺんについて雑感

ついでに水筆ぺんの写真も少しだけ。
こちらも水入れ部分の口に黒いパーツが嵌っていて、これも外すことを想定していないようなので、こちらはひとまず外さないでおいた。
【写真】呉竹 水筆ぺん
【写真】水入れ部分の口(左)と筆先部分の水入れ側(右)
↑水入れ部分の口(左)と筆先部分の水入れ側(右)
この黒いパーツが少々厄介で、これがあることによって、水入れの水を捨てても(振るとちゃぷちゃぷするくらい)残ってしまい、中が乾くまでにかなり時間がかかる。頻繁に使うなら水を入れっぱなしで良いのだろうけど、そうでなければ干したい。カラッと乾かしたい。何か手はないものか。(PE と PP だし、エタノールとか入れても大丈夫だろうか。数回濯げばあるいは……)

ひとまず水筆に関しては、買う前にもうちょい調べても良かったなと若干反省。ひと口に水筆と言っても、製品によって――つまり想定している用途や設計によって――使い勝手に案外差がありそう。
同じ呉竹の水筆でも水書用の製品 2 は水入れ部分の口が大きく空いているらしいし、パッケージの外からは分からなかったのだがぺんてるの水筆( ぺんてる みず筆 3 / ぺんてる Vistage(ヴィスタージュ)みず筆 〈 スリムタイプ 〉 4 )もやはり、水入れの開口部が大きいらしい。あと 6 月に発売されたトンボの TOMBOW WATER BRUSH 5 も。……んん?水入れの口が狭いのって、呉竹フィスのシリーズとその兄弟みたいな製品だけなのかな……?

いずれにしても、それぞれ穂先の感触が違うのはもちろん、穂先への水の供給量も製品によって違うようだし、やっぱりもうちょいちゃんと選ばないとな。うっかりうっかり。

ちなみに未確認情報としては他にも、

  • ステッドラー 6 (呉竹フィスと同仕様)
  • ホルベイン 7 (逆ネジ)
  • カランダッシュ 8 (ポンプ式)
  • ファーバーカステル
  • パイロット
  • kitpas(日本理化学工業) 9

等々も水筆を扱っているとかいないとか。でもファーバーカステルとパイロットは公式の製品情報が見つからなかったし、国内未発売とかいうケースもあるかもしれないし、やっぱり手軽に買えるのは呉竹かぺんてるかサクラクレパス、かな。いやしかし、ポンプ式って気になる。なにそれ万年筆みたい。

年に一度の生存報告

2019年賀
更新したつもりが忘れていた年賀画像を今年も後半に突入して大分経ってからしれっと公開したりするあんぽんたんです。お久しぶりでございます。とりあえず生きています。

わざわざここに毎年置いていくのは、自分の為の備忘録も兼ねているから。並べて眺めると色被ってるなーとかこの時期はこれにハマっていたんだなーとか、それなりに楽しめます。
今年は時間切れで試作のイノシシをそのまま採用、なので編み目が若干ガタガタしていたり余計な毛がちょろっと出ているのが写り込んだりしています。編み直すと毛羽立つの。

結局公開していないボールペンその他の記事は、もういいかなぁ。時間が経つと商品も変わるしな。

今年は十二国記の続きが刊行予定ということで、とてもとても楽しみ。あとは魔女のヒトも首を長ぁ~くして待っているのだが、まだかなー。

睦月の便り

2018年賀
晦日正月に、ひっそりと浮上してまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか……

昨年初夏から書きかけの記事が、とうとう未公開のまま年を越してしまったのでした。未公開かつ未完成の記事は、自分用のメモとして、やはりまとめておくべきかも。年度が変わる頃までには、公開する心づもりでおります。

昨年は、なんだかいろいろ急な出来事の多い年でした。

一番衝撃を受けたのが、PC が壊れたこと。突然の別れでした。大変だった……。それ以来、とりあえずサブだったノートをメインに昇格してお茶を濁しています。いろいろと、非力です。が、致し方なし。当分このままいきます。

ひとつ発見したのは、私にとって PC はディスプレイの良し悪しがとても重要、ということ。このノートのディスプレイは眼が疲れるので見たくない……というわけで、ずっとメインで使っていたディスプレイに繋いで使っています。ノートなのに、ディスプレイやらキーボードやら外付けHDD やらのケーブルで繋がって、現在機動性無し。ノートなのに。でもまぁ、ウルトラブックやタブレットではなくノートなので、まぁ……いっか。

相変わらず、ファンタジーは以前より多めに読んでいます。そして、図書館の魔女の新作、まだかなー。楽しみだな―。

ノートとインクと万年筆と、そしてボールペン(前編)

【写真】裏うつりしにくいノート 5冊組
最近ノートを買った。無印良品で。
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548076316152?searchno=13

これが、お財布にとても優しい価格なのに、紙質が素敵だった。表面がきめ細かく滑らかで、万年筆のインクも滲まず、裏抜けしない。そのせいか少し重量感がある気もする 1 が、持ち歩くわけではないのでとりあえず問題なし。
【写真】筆跡比較 表面
【写真】筆跡比較 裏面

罫線は程良い濃さ(薄さ?)で邪魔にならず、上下に無駄なスペースが無く、表紙も当然無地なので、天地も表裏もどう使おうとも違和感無し。自由度が高い。
【写真】表・裏表紙、中紙
……良い。


最近 Lecoule(レクル)を頂いたので、使ってみている。今までプラチナの金ペンをメインで使っていて、セーラーの万年筆は初めて。いわゆる鉄ペンなのだが、意外とカリカリしない。ブライヤーさんより線が細いので、6mm 罫のノートにはこちらの方が適任かもしれない。インクの色を楽しみたい時にはブライヤーさんの方が向いているし、目的に応じて使い分ける感じかな。

実は、比較のためにブライヤーさんにも同じ色のインクを入れようとして、今更ながら気付いた事がある。Jentle Ink のビンは、インクがなみなみと入っている時以外は液面が首軸まで届かないのだが、付属のリザーバも、ハート穴までしか浸からない設計になっているようだ。今まで混色用にシリンジで吸い上げてばかりで、直接吸入したことが無かったので気付かなかった。セーラーの万年筆はそれでも吸入できるらしいので、この辺りが専用品らしい仕様と言えるのかな。ものによるかもしれないが、レクルさんは首軸まで浸からないと吸入出来なかった。実際はリザーバ使っても液面の高さはギリギリで、うまくやらないと入らないようだ。ブライヤーさんは大型だし、仕方ないか。
この染料系のシリーズのインクは他社のペンに入れてもトラブルが起き難いので、いろいろと使いやすいように浅くない瓶に変更した方が良いんじゃないかなぁ、と常々思っているのだけれども。変更する気は全く無さそうなセーラーさん。とか言っていたらリニューアルされた。良かった良かった。

しばらく使っていて思ったのだが、レクルさん、インク減らない。中細字だからなのか、キャップがネジ込み式だからか、よく分からないけど兎に角インクの減りがとても遅い。

……いや……むしろブライヤーさんがインク喰い過ぎなのだろうか……?
ブライヤーさん(スリップシール機構が世に出る前の製品)のキャップは嵌合式(ゲルインクのペンでよく見かける、カチッとはめ込むタイプ)で、気密性がイマイチなのかペン先が乾きがち。というか書き出しはインクが出ない事が多いし、毎日書いていても 1週間も経てば色が濃くなり、確かにインクが濃縮している感じはする。……あれ?これって普通じゃないのか……ブライヤーさん中字だからインクがあっという間に無くなるのかと……思って……あれれ?まさかすごい勢いで蒸発してたの?

レクルさんはキャップ外してしばらく考え込んでいても書き出しスムーズです。今のところ。


書いていたら意外と長くなってしまったので、分割することにしよう。うん、そうしよう。続きはまた後日。


  1. ちなみに量ってみたら 1 冊当たり 90g 前後だった。手持ちのノートで、同じ A5 サイズかつ中紙 30 枚のものは 80g 前後だったが、それはそこそこ裏抜けする。(同じく 5 冊パックで MUJI の倍くらいの値段だった……) 

あけまして。

相変わらずですが、とりあえず、生きています。

年賀2017

2016年は 2回「も」更新したのだなぁ。

なんだか本をよく読んだ年だったようで、しかも国産ファンタジーが自分の中でブームのようになっている現在。守り人シリーズも良いし、文庫版が発売されたのを機に読み返して改めて良いなぁと思ったのが『図書館の魔女』のシリーズ。これから何年も経たないうちにアニメ化や実写化の話が持ち上がるような気がする。

普段見慣れない言葉が沢山出てくるので初めは物語の世界に入り込むのが少し億劫な感覚があるのだけど、最終的には、しっかり作り込まれた世界観と個性豊かな登場人物たちにハートをがっちり鷲掴みにされていた。やはりいろんな立場のキャラクターがいて各々の事情があって、それ故の葛藤やら策略やらがたんまり描かれている作品がとても好きだ。視点が変わると世界は違って見えるもの。続きがまだまだありそうな気配なので、とても楽しみだーーー。